計算機実験
シミュレーション12&13:熱浴の大きさを変えてみる
2007/12/20  

先のシミュレーション10、11と同様のシミュレーションを、熱浴の大きさを分子4個(又は左右2個ずつ)に変えて実施した。(シミュレーション12と13)
その結果、シミュレーション12では転送回数の差異が見られ、13に差異は少しだけ見られた。

さらに、熱浴の大きさを、分子2個(又は左右1個ずつ)に変えてシミュレーションを実施した。
結果は分子4個の場合とほぼ同様だった。

まとめると、

  熱浴は一続き 熱浴は左右に分割
分子6個(又は左右3個ずつ) シミュレーション10
±差異あり
シミュレーション11
±差異あり
分子4個(又は左右2個ずつ) シミュレーション12_N4
±差異あり
シミュレーション13_N2
±差異少しあり
分子2個(又は左右1個ずつ) シミュレーション12
±差異あり
シミュレーション13
±差異少しあり

先のシミュレーション10&11と比較して、分子数が少ない方が±転送回数の差異が顕著に表れていた。
熱浴が左右別々に分かれていても、転送回数の差異は全く無くなるわけではない。 これは、先の理由2:転送の「空回り」によって生じたものだろう。
いずれの分子数の場合でも、熱浴が一続きだった場合に比べて、左右に分割されていた方が転送回数が少なくなっていた。 熱浴が一続きだった場合には、いずれも一方向のエネルギーの流れが生じていた。

   結果のグラフ (分子4個 or 2+2個)

シミュレーション12: 4個の分子から成る熱浴

シミュレーション13: 右2個+左2個の分子から成る熱浴

    結果のグラフ (分子2個 or 1+1個)

シミュレーション12: 2個の分子から成る熱浴

シミュレーション13: 右1個+左1個の分子から成る熱浴

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