■ シミュレーション1〜2:
ボールと隔壁の運動を調べた。
隔壁は中央付近にある確率が高い。
■ シミュレーション3:
断熱条件、正負の転送回数は等しい。
■ シミュレーション4:
等温条件、正負の転送回数に差異が認められる。
そこには左右非対称なエネルギーの流れが生じていた。
■ シミュレーション5〜6:
両端を振動子に置き換えても、転送回数には差異が認められる。
転送回数は左右の温度差(振動子の平均エネルギー)に依存する。
■ シミュレーション7:
ただし、このエネルギーの流れによって無条件に温度差が生じるわけではない。
■ シミュレーション8〜9:
連成振動子を輪にして一方向のエネルギーの流れを試みた。
しかし、振動子固有の特性により、はっきりとした一方向の流れは見られなかった。
■ シミュレーション10〜13:
ランダムにエネルギーを交換する熱浴につなぐと、はっきりとした転送回数の差異が見られた。
■ シミュレーション14:
カオス振動子を輪にして一方向のエネルギーの流れを試みた。
力学的な部品だけを組み合わせて一方向の流れを作ることはできなかった。
系の中に、エネルギーを等分配するプロセスを組み入れると、一方向の流れが確認できた。