永久の1bit => 「ドミノ倒し方式」で大きな仕事を得ることは可能か? ------------------------------------------------------------------------------- ●ドミノ倒し方式 永久機関から大きな仕事を得るにはどうすればよいか? 「たくさん集めればよい」という考え方は正しくない。 なぜなら、2つの不確定を合流する際にロスが生じるから。 1bit永久機関 x2 => 合流で1bit費やす => 最終的な残りは、やはり1bit。 1 + 1 = 2 --- × 1 + 1 = 1 --- ○ 空間的にたくさん集める、のは不可。 時間的にたくさん集める、のは可能性あり。 最初の永久機関Aが1bit(2通り)、その出力を受けて動き出す永久機関Bが加えて1bitの場合。 Aの2通り x Bの2通り = 4通り の場合の数が出せる。 このように、前の結果を引き継いで次の結果に渡せば、場合の数はかけ算で増える。 小さいものからかけ算引き継ぎ方式でエネルギーを育ててゆけば、 わりと短時間で大きな仕事に達するだろう。 これと比較して、たくさんの永久機関を横に並べて、 その出力の単純和をとっただけでは大きな仕事は得られない。 なぜなら合流にエネルギーを費やしてしまうから。 ドミノ倒し方式は「先代から弟子へ、親から子へ、世代に渡って魂を引き継ぎ、育てる」 といった感覚に近い。子の決定的な制御が効かないのだが、制御が効かない分だけ大きく育つ。 -- とっても人生訓的なのだ。 => 検証:ドミノ方式は本当に正しいのか? ドミノ方式の場合の場合の数の流れは如何に? 途中のプロセスはどうであれ、最終的な出力に場合の数が確保されていなければ つじつまが合わないはず。 => アイデア:各ドミノステップに散逸を入れればどうなるか? 最後に得られる大きな仕事を確保するために、予めある程度長時間に渡って場合の数を 排出しておいたらどうだろう。 トータル出力は以下の様なかんじ。 A:散逸しつつ仕事を蓄えるステップ B:仕事を得るステップ <--1---1-1-------1-1--11----1-11-11--1--><--|大きな仕事|--> 散逸するステップでは、例えば3bit分の待ちをとって1bitずつ散逸する。 残り2bit分を貯金に回す。最後に、この溜めに溜めた貯金を合わせて一気に放出する。 実際に内部がどういう仕組みかに立ち入る必要はない。 【条件】 ・出力で場合の数が確保されていること ・逆流する「時間の隙」を与えないこと => この2つを美しい式の形にまとめられないか? この2条件が守れる解ならばどんな形の出力でも構わないはず。 ・最も単純な解 <-----------------------------------------|★|--> 長さN-Step kT*ln[2](N) ・やや複雑な解 <-----1-----1-1-11------1-11-1--1-----1---|★|--> この辺でちまちま場合の数をかせいで...どかん! どかん! の大きさが、時間の長さに見合わないかな? => 単純なケースで見合うことが解った。