言い残したこと 以下の2点は本質的な反論で、本論で明確に述べられていないこと。 1.速度論からの反論 実行に無限に時間がかかるのではないか。 準静的過程のように。 ファインマン計算機科学にも、そのように書いてあった。 => 外界と接しているステップについていえば、無限に遅い、という考えは真。 => 完全に閉じた経路であれば、速度は気にする必要はない。 仮に、実行に無限に時間がかかるのが真だったとして、、、 => ならば、現実的にはほんのわずかの自由エネルギーをプラスすれば、 => 不確定分子モーターはほぼ成立するってことになる。 2.統計からの反論 1個だけなら意味があるかもしれないが、たくさん集めると事実上無意味なのではないか。 => ゆらぎが残る限り、それなりの意味はある。 => 単純に平均化すればゆらぎは急速に減少するのは事実。 => 現実的には、マクロな機械について有意なエネルギーを得るのは難しい。 => ミクロな世界だけでしか通用しないだろう。 => 具体的には”ドミノ方式”のように、単純和をとる以外の方法が存在する。 => (本論の第4章後半で、少し触れている) 仮に、たくさん集めると無意味、というのが真だったとして、、、 => ならば、マクロな世界は最初からあきらめて、 => ナノマシンであれば問題なく動くってこと。 => これでも十分に驚き。